キャリア

【キャリア】業態別システムエンジニアの違いについて

こんにちは、サンタくん(@santa-kun)です。

システムエンジニアってどんなことやると思いますか?

システム開発に携わることには間違いはないのですが、その携わり方など、仕事内容は所属する会社によって全然違ってきます。

僕は就職活動しているときに保険会社のシステム子会社の会社説明会に行って、システムエンジニアという存在を知ったわけですが、どんな仕事をするのか、その実態は全然わかりませんでした。

なんかかっこいいな〜くらいの気持ちで、とあるSierにて10年以上、システムエンジニアとして仕事をしてきました。

仕事をするなかで、自社の立ち位置だったり、さまざまな業態の会社があることを知りました。

そこで経験して分かったことを業態ごとに紹介させていただきますので、就活や、転職などの参考にしていただければと思います!

金融機関、メーカーなどのシステム子会社

日本の企業はシステム部門を分社化している企業が多く存在します。

システム会社を分社化する理由の一つは、人を抱えられないからです。

システム開発に回せる予算は年々変わります。

業績が良ければ、システム開発に充てられる予算は増えますが、逆に業績が悪ければ、減ります。

簡単には、リストラできないですからね。

また、システム子会社で全て内製するというよりは、最低限の人数を確保しておいて、足りない部分をSierに外注するパターンが多いです。

システム子会社を持たず、全てSierに外注する企業もありますが、子会社のほうがノウハウを貯めておけるメリットがあります。

メリット

・他社との競争がなく、案件が必ず受注できる。

・営業部隊がないため、ガツガツした人が少ない。

・お客さん(親会社)の業務知識が付く。

・信頼関係が作りやすく、お客さんに意見が通りやすくなる。

・利益率がよい。30%の利益率とっているところも・・・

デメリット

・実装は基本的に外注のため、深い技術スキルが付きにくい。

・同じシステムを何年も見ていかないといけない。

・そのため、新しいスキルがつきにくい。

・売上は親会社次第

システム子会社は、安定して働ける環境と言えます。

しかし、親会社が万が一倒産したら、路頭に迷うことになります。

同じシステムをずっと運用していくことになるため、新しいスキルはつきにくく、上昇志向の高い人は、転職していきます。

上流Sler

大手では、NTTデータや、日立、富士通などが有名ですね。

こういった大手企業は手厚い福利厚生が魅力です。

特定のお客さんはおらず、大手企業の大規模システム開発に携わることができます。

また、高学歴の人が多く、年収も良いです。

調整ごとが多いので、論理的にコミュニケーションが取れる人が向いています。

メリット

・たくさんの大規模案件に携われる。

・いろんなシステムに携わることになり、どこにでも通用するシステム開発全般のスキルが身に付く。

・たくさんのツールを利用することになるため、技術スキルがつきやすい。

・次の現場で前回の現場の経験が役に立つことが多いため、やりがいを感じる。

・いろんな人にあうため、この人みたいになりたいと思える人に出会える確率も高くなる。

デメリット

・関わる案件が大きすぎて、全体が見えないまま仕事することも。

・新卒入社にはある程度の学歴が必要。

・病んでしまう人もそこそこいる。

・競合他社が多い。

・公共系は入札で安く見積もりすぎて、落札した瞬間から炎上案件確定も。

・下流Sierに製造を依頼することが多いが、ハズレを引いた場合、責任を取らないといけない。

・コミュニケーションがうまく取れない人は、向いていない。

また、実装を経験できることは少ないですが、障害時に解析をするなど、ソースを読めるようになることは必須です。

調整役になることが多く、人やチームの間に挟まれることになるため、精神的にキツくなることもあります。

求められることは多いですが、給与や福利厚生がいいため、仕事として割り切ってできるかと思います。

下流Sler

多くが上流Sierから受注した案件を開発します。

規模が小さいものであれば、プライマリーで受注することもあります。

上流Sierから依頼があり、人が足りなければ付き合いのあるフリーで仕事している人と契約して現場に行ってもらうことも。

会社は数多く存在しますので、場合によっては、安く買い叩かれることも。

メリット

・未経験でも入社できる企業があり、コーディング研修をうけ、その後、現場にいくことができる。

・たくさんの案件に携われる。

・コーディングに強くなれる。

デメリット

・給料が安く、長時間勤務になりやすいため、ブラック企業が多い。

・辞める人が多い。

いろいろな会社の人とお付き合いしてきましたが、

正直、変な人も多かったです。。。

実装全然できないやん、って人だったり、

仕事中、徘徊していたり、

突然仕事に来なくなる人も。。。

もちろん、むっちゃ頼りになる人も多くいました。

そういう人は、いろいろな現場から声がかかってきますので、

自分で仕事を選べるようになりますし、単価も高くなります。

まとめ

  • 金融機関やメーカーなどの親会社のあるシステム子会社
  • 上流Sier
  • 下流Sier

について紹介させていただきました。

会社によって得意分野がぜんぜん違います。

自分がどういうシステム開発に携わりたいかとか、

どういう力をつけたいかといった目的がはっきりしていれば、

渡り歩いていける業界です。

もし、なんとなくシステムエンジニアに興味あるなって思うくらいなら、

親会社のあるシステム会社や上流Sierに入社するとよいです。

そこそこの給料もらえるため、多少体に合わない部分があっても

仕事として割り切ってできることもできます。

逆に下流Sierは目的や目標がないとなかなか厳しいかと思います。

つらい現場も多いため、

実力をつけて将来転職するとか、フリーランスになるとか

そういった気持ちがないと、精神的にきつくなってしまいます。

といっても、どの会社もそうですが、一緒に働く人だったり、配属される職場次第で、

ガラッと環境も変わります。

同じような会社はたくさんあるので、自分に合わなければ辞めれば良いのです。

どんな会社に勤めても、自己研鑽を忘れず、学ぶ姿勢があれば

この業界は万年人不足ですので、転職はしやすい業界です。

参考になれば嬉しいです!